Prince Busterプリンス・バスター

本名セシル・バスタメンテ・キャンベル (Cecil Bustamente Campbell) 。
サウンド・システムがしのぎを削っていた50年後半、腕っ節の強さを買われコクソン・ドッド（Coxsone Dodd）に用心棒としてスカウトされる。このことが音楽業界に足を踏み入れるきっかけとなり、59年には自らのサウンド・システム『Voice Of The People』を立ち上げ、レコード店、レーベルもスタート、デリック・モーガン（Derrik Morgan）やエリック・モリス（Eric Morris）といった面子とレコードを制作し始める。これまでのR&Bスタイルでは他のビッグサウンドシステムに対抗できないと考えたバスターは新しいサウンドを模索し、裏打ちを強調したスカ（Ska）のリズムを考案する。そしてリリースした’They Go To Go’はスカの新しいリズムをもってビッグサウンドシステムを打ち負かす挑戦状だった。

ska〜rocksteady期まで多くのヒット曲を生み出し、ジャマイカ国内のみならずヨーロッパでも絶大な人気を誇る。ルードボーイの英雄、まさにキング・オブ・スカである。