スタジオ・ワン【Studio One】

コクソン・ドットによって設立された60〜70年代ジャマイカにおける最大レーベル

ジャマイカのモータウンと呼ばれるビッグ・レーベル。サウンドシステム『ダウン・ビート(Down Beat)』を運営していたコクソン・ドット（Coxsone Dodd）は、アメリカ産R&Bが主流だった50年代後半、オリジナリティーを追及し自前でレコード制作を開始。スカ（Ska）の一時代を築く。ドン・ドラモンド（Don Drummond）、ローランド・アルフォンソ（Roland Alphonso）、ジャッキー・ミットゥー（Jackie Mittoo）ら腕利きのミュージシャンを集め（The Skatalitesとよばれるようになる）驚異的なペースでレコーディング、多くのミュージシャンを輩出し、数々の名曲を残している。

ロックステディー（Rocksteady）期に入っても、アルトン・エリス（Alton Ellis）、ヘプトーン（The Heptones）、ケン・ブース（Ken Boothe）などがヒットを量産。80年代中頃に閉鎖されるまで、デューク・リード(Duke Lead)のトレジャー・アイル（Treasure Isle）との熾烈なライバル関係のもとジャマイカ音楽業界を牽引した。